病気の子どもとその家族を支援するボランティアの草分け的な存在。
30年の実績があります。
<代表者>
坂上和子(サカウエ カズコ)社会福祉士・保育士
1954 年(S29)大分県別府市生まれ。新宿区在住。
8 歳で両親と死別し、10 歳から 18 歳まで星美ホーム(カトリック系児童養護施設)でシスターに育てられる。
保育園、障害児通所訓練施設、子ども家庭支援センターで子育に関わる傍ら、1991 年に現在の国立国際医療研究センター小児病棟で遊びのボランティアを仲間ら 6 人と立ち上げる。
<著書>
「病院で子どもが輝いた日」斎藤淑子・坂上和子共著(あけび書房)
「病気になってもいっぱい遊びたい」単著(あけび書房)
<学歴>
・上智社会福祉専門学校保育士過程 卒業
・明治学院大学社会学部社会福祉学科 卒業
・武蔵野大学大学院修士課程 修了
<名称>
認定特定非営利活動法人 病気の子ども支援ネット 遊びのボランティア
<主たる事業所>
東京都新宿区若松町10番1号YSビル302号室
<経緯>
・任意団体”ガラガラドン”設立 1991年6月1日
・法人成立の年月日 2006年5月23日
・認定取得年月日 2013年7月19日
・会社法人等番号 0111-05-004559
<事業内容>
・病気の子どもの現状と遊びの重要性を伝える普及・啓発事業
・子ども・家族への支援事業
・子ども・家族への支援事業、ハウス・グランマ事業
・ボランティア育成教育事業
・ボランティアの派遣コーディネート事業
・情報収集・情報提供事業
・調査研究事業
<住所連絡先>
〒162-0056
東京都新宿区若松町10-1 YSビル302号
TEL/FAX 03-6380-311
カナダは病院ボランティア先進国です。
日本でも病院ボランティアの数は増えていますが、入院している子どもとその家族の生活に直接入って支援をするまでには、至っていません。
カナダの病院のベースにある考え方は、病院は市民の協力があってQOLが向上するということです。
そして「ファミリーセンタードケア」といって、患者と家族を中心にした医療が徹底していることです。
患者経験者が「ファミリーアドバイザー」という役割を担い、自分たちの経験をもとに病気の子どもとその家族を支援しています。
ボランティアは自ら積極的に動いています。病院の中にきょうだいのためのプレイルームを作って、そこに保育士をおいたり、そのための資金集めを専門にするボランティア団体があったりと、日本では考えられないほど様々な役割を持ってボランティアが活躍しています。
◆ホーランド病院
病院の中にボランティアサービス部門がおかれていて、4人の常勤の専門職員がいます。
ベッド75床に対して、ボランティアが1200人登録しています。
ベッド1床に16人のボランティアがいます。
ボランティア部門の予算は寄付で運営され、1年間50万ドル、日本円に換算すると約4000万円にもなります。
年間4回の募集があり、約30種類のボランティアに従事します。
一例をあげればファミリープログラム、レスパイト、音楽、アート、プール、病院の庭でキャンプなどです。
ボランティアになるには、面接と研修をうけなければなりません。
面接45分、1時間のパソコンを使ったトレーニングを受けた後、2時間コーディネーターと実践的なトレーニングを受けてから、実際の活動に入ります。
◆シックキッズ病院
ボランティアの活動活動時間は週7日、午前、午後、夜間も。
ボランティアには年間1300人〜1500人が登録します。
1993年以来、病院には1600万ドル(12億8000万円)の寄付がなされています。
16歳から85歳までのボランティアが在籍していますが、29歳以下のボランティアが74%、全体の3分の二を占めています。
ボランティアの種類は25あり、子どもと直接関わる遊びはもちろんのこと、外来案内、デスクワーク、研究補助、ペットセラピーなど多岐にわたります。
ボランティア人材開発の部門では、人材を募集して採用した上で、感染症予防、安全守秘義務などのトレーニングを実施しています。
80人のファミリーアドバイザーがいて、その内12名が18歳以下の子どものためのアドバイザーです。